瞑想と聞くと自分には無理だろう…
難しいことなんだろう…
続けられるか不安と思っている人も多いのではないでしょうか。
また「無になること」や「スピリチュアル」なことは自分には合わない、と考えている人もいるでしょう。
しかし、世の中で提唱されているイメージと、
実際の瞑想はずいぶん違います。
そこで今回の記事では、
瞑想の適切なイメージと、
簡単な瞑想のやり方についてをお伝えしていきます。
-自己紹介-
瞑想を始めて6年になります なるです。
僕が瞑想を始めたきっかけは、
鬱っぽくなり自分を見失ったことでした。
今では、エネルギッシュかつ現実的に地に足をつけて
頑張っているつもりです。
2023年の9月には300分以上、
(1日平均30分)の瞑想をすることができました。
今も瞑想を生活に取り入れており、
今後も瞑想を続けていこうと思っています。
それでは解説していきます。
1,瞑想とは?
瞑想とは、
コントロールできない感情や思考を受け入れ、認め、
呼吸を通して、行動を選択できるようにするトレーニングのひとつです。
まだ意味がわからないと思うので、順を追って説明します。
皆さんは瞑想と聞いて、
どのようなイメージをお持ちですか?
「無になること」
「スピリチュアル」
「感情のコントロール」
と考える人が多いかと思いますが、
これはどれも半分正解、半分間違いです。
そこで今回は、適切な瞑想についての概念を説明していきたいと思います。
無になることじゃない!?
瞑想というと、
「無になること」
というイメージをする人が、多いようですが、
そんなことはありません。
僕たち人間は、
生きている限り無になることなんてできませんし、
なる必要もないのです。
心を静かにしても、
絶対何かを考えている状態が普通です。
無になることは、ゴールではないので、
そこを目指す必要はないです。
スピリチュアルじゃない!?
瞑想に関して
「スピリチュアルやん、宗教やん」
と考える人も多いようですが、
実際は、科学的にもかなり証明されてきています。
日本人はなぜか、宗教にとても抵抗があるようです。
逆に、「科学的じゃないと信頼できない」
と考える人も多いようですが、
量子力学や身体の仕組みなどは、
よく分からない部分を多く含んでおり、
そういう意味では、スピリチュアルっぽいかと思います。
目に見えるかどうかで考える
「スピリチュアルか科学的か」
という判断基準は、一旦脇においておいてもいいのかもしれません。
感情のコントロールじゃない!?
瞑想と聞いて、
「感情をコントロールすること」
と考える人が多いようですが
少し違います。
瞑想は、感情との付き合い方を覚える手段です。
日本人は特に
「感情を殺せるのが大人だ」
という間違った理解があるようですが、
感情は自然と湧き出てくるものです。
それを、無理やり押さえ付けたり、
コントロールすることは、できません。
瞑想を続けると、
その湧き出てくる感情を、観察できるようになり、
行動を変えることができるようになっていくのです。
2,簡単な瞑想のやり方
「簡単な瞑想のやり方」を説明します。
まず、瞑想というのは正解がありません。
立ってやる瞑想もありますし、
動きながらやる瞑想もあります。
今回は、一番簡単で、
基本となる瞑想を紹介していきます。
ですが、あくまでも例だと思ってください。
自分には、このやり方の方がいいなと感じたら
自分なりに変えてもらって全然OKです。
だから気楽に始めてみましょう。
1,楽な姿勢で座ります。
(一番有名なのは、あぐらですが両足を膝に乗せる必要はありません。
ここで大切なことは、楽でリラックスできる状態かということです。
あぐらよりも正座、もしくは椅子に座った方がやりやすいなら、
それでも全然構いません。)
2,手も楽にする。
(膝の上で手のひらを上に向けても、
真ん中で円を作るように手を合わせても大丈夫です。
あるいは手のひらを合わせ合掌してもいいです。
このいかにも瞑想という姿勢が、僕は結構好きですが、
楽にできていれば何でもOKです。)
3,呼吸に注意を向ける。
全ての集中力を使って呼吸を観察しましょう。
目は閉じていても開けていても大丈夫です。
基本的には鼻呼吸がやりやすいかと思いますが、
口を使っていただいても全然大丈夫です。
この時に、鼻を通る空気の冷たさ、
鼻から入った空気が肺に入っていく感覚、
胸やお腹が膨らみ、そして縮んでいく感覚に注意を向けましょう。
この時、無理に深い呼吸をする必要はないです。
ただ勝手に行われる呼吸というものを観察するイメージです。
呼吸はコントロールできないのです。
不規則の浅い呼吸で初めは大丈夫です。
4,呼吸に注意が向けられなくなったら、まずはそれを観察しましょう。
「今考えているのは昨日の夜ご飯のことだな、
友達に会いたいな、
瞑想終わったら何しようかな、
外で車が走っているな」
と呼吸から注意が逸れたことに気づき、それを認めて観察してみましょう。
5,観察できたら「そうじゃなくて今は瞑想をしているんだった、
呼吸に意識を向けるんだったな」
と逸れた注意を少しずつ優しく呼吸に戻していきましょう。
6, 3,4,5,の過程を繰り返します。
呼吸に注意を向け、
注意が逸れたことに気づきそれを観察し、
もう一度優しく呼吸に戻します。
呼吸がコントロールできないように、
思考というものもコントロールできません。
コントロールできないことを受け入れ、
でもできるだけ、呼吸だけに集中できるように心がけます。
7,そうすることで呼吸以外のことを、少しずつ考えなくなります。
今まで注意が逸れたことに気づくのにも時間がかかっていたのが、
だんだんすぐに気づき、すぐに呼吸に戻せるようになっていきます。
あるいは呼吸から意識が逸れそうになったことに気づき、
呼吸に意識を戻せるようになります。
結果として呼吸が深まり、
呼吸だけに意識が向けられるようになります。
このやり方を見ていただくとわかると思いますが、
瞑想とは過程も含めて瞑想なのです。
確かに結果として呼吸は深くなるし、
思考は平穏になります。
でも必ずしもそれだけが大切なのではありません。
「集中できなかったな、
呼吸が浅かったな、
違うことばかり考えていたな」
と気づけたことが何よりも大切ですし、
それで全然OKなんです。
瞑想とは、そのような
どうにもならない呼吸・思考・感情を受け止め、
観察し、
それらと上手く付き合っていく方法を学ぶトレーニングなのです。
初めからうまくいく人なんていません。
瞑想の効果についてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ
3,もっと簡単な瞑想のやり方
さて続いては「もっと簡単な瞑想のやり方」を説明します。
1,楽な状態で座り、先ほど説明した「簡単な瞑想」をします。
2,瞑想をする中で意識が逸れたら、
逸れた意識を呼吸に戻さずに、そのまま放っといてやりましょう。
3,「明日何しようかな、
トラックの音が大きいな、
やり方合ってるのかな、
youtube見たいな」
という思考をそのまま観察します。
ここで大切なことは観察するということです。
ただ単に思考を巡らせるのではなく、
自分を客観視しているもう一人の自分がいるイメージで行うと良いでしょう。
これが「もっと簡単な瞑想」です。
あえて違う言い方をするならただ単に座っているだけです。
今の世の中、僕たちは
何もしないと言うことが、できなくなってきています。
暇があればスマホを触ってしまいますし、
テレビやネットからの情報も腐るほど入ってきます。
リフレッシュのために外に出ても、
沢山の人や大きな建物に囲まれて、
あらゆる情報をキャッチしてしまいます。
だからこうやって、ぼーっと何もしない時間が必要なのです。
僕はこれを「もっと簡単な瞑想」と呼ぶことで、
トレーニングの側面を持たせてみました。
ただ座って瞑想をする時間を設けたこと。
それをただ単に味わうことは、
とても簡単なようで難しいことになりつつあります。
だからこれくらい緩くても瞑想としての効果はきっとあるはずです。
瞑想はとっても簡単なことなのです。
必要に応じて「簡単な瞑想」をやりながら
疲れたら「もっと簡単な瞑想」をやり、
また集中力が戻ったら「簡単な瞑想」に戻していくのも全然ありでしょう。
大切なのは、
瞑想をやると決めて、それを実行している状態にあることを認めてあげることです。
あなたに合う形で瞑想を生活の中に取り入れてみましょう。
4,正しい瞑想のやり方と継続するコツ
さて、ここまで読んでくれた人ならお分かりかもしれませんが、
結論をお伝えします。
正しい瞑想のやり方なんてものは存在しないのです。
確かに、「わかりやすくするための型」みたいなものはありますが、
自分がやりやすいように、変えてもらって全然大丈夫なのです。
瞑想はやることよりも、続けることが難しいです。
1日1分でも何かしらの発見があると思いますので、
それを楽しんでみてください。
自分の中だけの小さな気づきというのは結構嬉しく楽しいものです。
それを共有するのも、
あえて独り占めするのも面白いかもしれません。
小さい気づきに敏感になれば、もう瞑想は楽しくなってきて続けることができます。
「1分でこんなにスッキリするなら、3分やったらどうなるんだろう」
あるいは「10分に挑戦してみようかな」
と妄想を膨らませるのも楽しいです。
初めは短い時間でゆるく続けてみましょう。
変化を感じれない時はむしろやめてみてください。
3日坊主ウェルカムです。
やめたことによって気づけることもたくさんあります。
ゆるく長く続けてみてください。
ここでもう一度瞑想とは何か振り返っておきます。
瞑想とは、コントロールできない感情や思考を受け入れ認め、
呼吸を通して、行動を選択できるようにするトレーニングのひとつです。
あなたの人生が、少しでも良くなるように、
気持ちを込めてこの記事を書きました。
騙されたと思って瞑想を生活の中に取り入れてみてください。
あなたの素敵な人生が素敵なままでありますように。
もっと詳しいことが知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
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